小姓と男色

真田信繁(幸村)が大河ドラマになるというので、
打ち合わせでも話題になった。
真田家は智謀の限りを尽くして乱世を生き抜いてきたわけだが、
主君を途中で裏切ることはなかった。
戦争の8割は戦争前に決まっているとされ、
調略によって敵武将を寝返らせることが必要だった。
そういう裏切り、裏切られの世界が普通だった。
そのために男色があったという説がある。
男色とは男性同士の恋愛だ。
味方武将の裏切りを防ぐために、男色によって信頼関係を強固にする。
これはあくまでも説で、別の説もある。
武将は小姓との男色のほうが有名。
織田信長における森蘭丸などがそうだ。
ある年配男性に言わせれば、小姓はそもそも女性だったという。
戦場に女性を同行させることはできなかったので、
女性を小姓として扮装させて連れて行ったというわけだ。
なるほど、そういうこともあったのかもしれない。
明日、死ぬかもしれないという乱世だから
毎日が緊張の連続で心休まることはなかっただろう。
そういう時代特有の恋愛の形があったことは確かだ。