差別とは、違いを理由に優劣をつけ、不当な扱いをすること。
違っていることは悪いことでもなんでもない。
そこに意味はないのに、優劣をつけることは、
ある人の価値観をほかの誰かにも適用することである。
他の人は別の優劣の価値観があるにもかかわらず、
ある一定の価値観でもって人を優れているとか、劣っているからと
決めつけ、それによって相手に不利益を被らせる。
これが差別の本質だ。
自分の価値観は他人の価値観とは違う。
自分が素晴らしいと思うことが、他人もそう思うとは限らない。
ここには自分と他人は同じ価値観を持っていてほしい
というある種の願望がある。
そうでないと得体の知れない他人がいる中で生きていくのは
不安でしょうがないからだ。
この願望は生き物にとってはしょうがないものだ。
他人は自分と同じであってほしいと思いたがるのが人間という
ことを理解し、違いを認めていく努力をしないといけない。