トップリーグ閉幕

ラグビートップリーグがとうとう終わってしまった。

日本選手権を兼ねた決勝は、パナソニックの勝利で、

私が優勝を予想したサントリーは惜しくも準優勝に終わった。

この2チームが決勝に進んでくるのは予想通りだった。

なんせ他チームとは層の厚さが違う。

ベンチメンバーに日本代表候補がずらっと並んでいるのだ。

だから、前半リードされてもまったく慌てない。

パナソニックもスロースターターだったが、この日は前半からラッシュ。

前半23-7とリードする。

だが、サントリーも反撃。26-31と5点差まで詰め寄った。

ペナルティキック合戦になるかと思ったが、

どちらもペナルティが少なったため、トライを取り合う展開になり、

非常におもしろいゲームだった。

来年は新リーグがはじまるが、その前に日本代表戦もある。

今年は来年の行方に注目だ。

映画『ドクター・スリープ』 

『シャイニング』の続編ということで観た。

レビューを見ていると、どうやらこの作品は原作者のキングが

『シャイニング』を超える、あるいは決着をつけるものとして

書いたものらしい。

キングはキューブリック版の映画を気に入らず、自分でドラマを

つくっているらしい。

原作に忠実でなかったのが気に入らなかったというのだ。

だけど、この作品によってさらにキングの名声が高まったのは

事実だと思うし、今作でキューブリック版のモチーフや世界観を

利用しているのは、いいとこどりのような気もする。

映画としては、『シャイニング』のほうが入り込める。

映画も本もそうだけど、どれだけ没入できるか。

それをさせてくれる作品こそが名作だ。

その意味では映画としてはシャイニングのほうがおもしろかった。

『ドクター・スリープ』では一応の完結を見て、

すっきりはするのだが、説明不足のモヤモヤは残った。

ただ、言えるのは作家としてのキングはやはりさすがってこと。

ナンバー2がお似合い 

最近の菅首相の発言を聞いていると、

「ナンバー2が向いている人と、トップが向いている人は

違うんだなあ」と思わざるを得ない。

トップの人に求めらえるのは、胆力。

物事に投じず、ブレずにデンと構えておくこと。

自分の地位を守ることに熱心な人、自分の評価が気になる人、

批判されてイラつくようなちっさい人はトップに向かない。

といって、向いていそうな人は今の政治家には見当たらない。

これだけ批判される仕事が政治家なのだとなったら、

優秀な人はなろうと思わないよね。

そうなると、まともな感覚を持ってない人が政治家になるわけで、

そんな人たちの中から消去法で投票することになる。

そりゃあ、政治家には言えることと言えないことがあるだろうけど、

一本筋は通してほしいですよ。

映画『シャイニング』 

スティーヴン・キング原作、キューブリック監督の名作

『シャイニング』を見てみた。

いや、まだ見てない名作ってあるんですねー。

ホラーはあんまり好きじゃないが、キングの作品は

ちゃんと人間が描かれているから好きなのだ。

原作とはだいぶ違っているみたいだが、映画という娯楽作品の

完成度は相当高い。

冒頭からの世界観が素晴らしい。

「これはホラー映画ですよ」と最初に音楽で伝えている。

「何が起こるの?」とドキドキさせる手法、

伏線の回収など、これぞ映画と思わせるもので満たされていた。

それにしても、冬の間、避暑地ホテルの管理人として缶詰になり、

家族だけで過ごしながら原稿を書く主人公の話っては、

コロナ禍でステイホームを余儀なくされている

ライター(私です)には、考えさせられる舞台設定だった。

結末は意外性がありまくり。

原作も読んでみたくなったが、長編らしいのでどうだか。

治験で散々テストをしています 

「ワクチンはしばらく様子を見てから打つ」

という人がいる。

副反応がどんなものなのか、他人を実験台にしようという魂胆だ。

いやいや、治験っていうのは、それをやってんですよ。

治験でさんざんテストをやって安全性が認められているから

国際社会や、あるいは厚労省が認可している。

治験と承認の意味をわかっているのかなって思う。

治験に参加してくれて実験台になってくれている人が

たくさんいるわけですよ。

そういう人の勇気のもとに安全性が認められている。

こういう事情を知らないと、どんどん不安になるのも無理はない。

不安になったら自分の手で、一歩踏み込んで調べてみることだ。

知らないから不安になるので、知ったらそれは少し軽減できる。

不安になるために情報を得るのではなく、

安心を得るために情報を得ることだ。

映画「マトリックス レボリューションズ」 

マトリックス レボリューションズ」はマトリックス3部作の

第三弾目の作品です。

いよいよ人類とマシンとの間での戦争に決着がつくかのような

結末を迎えるわけですが、まあ、退屈でした。

どうしても戦いをしないと気が済まないんですね、

ハリウッド映画というのは。

「こんな能力があるなら、こうやったら簡単に主人公を

倒せるんじゃないの」みたいな疑問が多い。

「最後にこんな能力使うなら最初から使えよ」

といったウルトラマン的なとこも感じる。

世界観とか、コンセプトはいいんだけど、

詰めの甘さというか、理屈的に整合性がないとか、

わかりにくいのは楽しめません。

4作目はどうなるのやら。

こじつけでもいいから、理屈をちゃんとわかりやすく説明して

その上で「戦い」をやってもらいたいなと思いました。

超法規的措置は取れない仕組み

東京都ではわずか100人に満たない重症患者で

「医療ひっ迫」という状況になっている。

専門家の話では、コロナについては感染症法という

法律によって規定された指定病院でしか、診ることが

できないのだそうだ。

有事の際だからといって首相が強権を発動して、

他の病院で診させることはできないのだという。

こういう話は震災のときにも聞いた気がする。

超法規的措置のとれない日本は幸か不幸か。

この仕組みは、戦後、GHQが来てできたものだという。

日本を再び戦争をしない国にするために、

内閣の権限を限定した。

独裁的な首相が出たときに、独断で戦争をはじめるような

ことができないようにした。

それが戦後、いろんなところで弊害が出ている。

一方でこれは平和を維持する仕組みであるともいえる。

幸か不幸か、難しいところだ。