イギリスの食事はあまりおいしくないという話は、
海外に興味がない人でも聞いたことがあるだろう。
実際、英国人も自らそれをネタにすることがあるらしい。
なぜイギリスの食事がそれほどでもないのかというと、
イギリスでは王政から市民革命が起こって、共和制になったとき
支配階級になった人たちをジェントルマンといった。
彼らは平民と区別するために独自のルールをつくった。
ジェントルマンは暴飲暴食をせず、質素な食生活を
するべきだというもの。
ジェントルマンは常に食事を出される立場だから、
出されたものにうまいとかマズいとか批評するもんじゃない、
というのが彼らのポリシーであったというのだ。
そのほか、寒い地方なので限られた食材しか得られない
などの理由もあって、食文化が花開かったのだという。
この話を聞いて、どこかの国の人たちにも聞かせたいと思った。
海外からぼんぼん輸入しておいて、賞味期限を切らしただけで
簡単にじゃんじゃん捨ててなんとも思わない国の人たちに。
飯がうまいとかマズいとか、食えるだけありがたいと
思わないといけない。