「多様性」の本質 

昨今、多様性がキーワードだが、みんなこのことをちょっと

拡大解釈しているのではないかと思う。

多様性が大事だからといって、マイノリティの意見を全部通さないと

いけないような雰囲気がある。

そうしないと時代遅れになってしまうような強迫観念がある。

これまではマイノリティの意見がないがしろにされていたから、

ちゃんと話を聞きましょうね、というのが多様性重視。

マイノリティの意見をすべて通すのが多様性じゃない。

実務の場面ではマイノリティの意見を聞きながら、

マジョリティとの間で双方が歩み寄って

着地点を求めることが必要なのだ。

これが「多様性を認める」ということになる。

今は過渡期だから、みんなが多様性を認めるとは

どういうことかを学んでいる最中だと思う。

「多様性重視」は、よりよい社会を求めるために必要である

という本質を見失わないように話し合いたいものです。