今は多様性を認めることが先進的な考えで、
多様性を認めないことは遅れているとみなされがち。
「多様性は認めない」という考えの多様性は認められないという
パラドックスが起こっている。
G7を見ていると、その思いが出てくる。
ロシアと中国が西側諸国の傲慢さを指摘するが、
ある面で彼らが言っていることも一理ある。
G7の国々は、自分たちが先進的であるという傲慢さがある。
まあ、こんなことはいまさら指摘するほどでもないのだけど。
世界は民主的で、資本主義なもので覆いつくされていると
思っていたけれど、ウクライナ戦争によって
それほど西側諸国が多数派でもないことがわかってきた。
私たちが見聞きする「世界の情報」は、
国交がある国々からのものでしかない。
私たちが思っているより、世界はひとつじゃないし、
私たちが多数派でもない。
このことはよくよく肝に銘じておきたい。