3分でわかる「慰安婦問題」

慰安婦問題というのは、太平洋戦争時代に日本軍が強制的に
女性を連行して慰安婦にさせたという事実とは異なる事柄に
ついて、日韓関係の悪化の一因となっている問題だ。
ことの発端は元軍人の吉田清治という人が、
「自分は慰安婦として韓国で女性を無理やり連れ去った」
とする内容の本を出版したり、講演したりしたことによる。
これを朝日新聞が取り上げて記事にした。
韓国でもそれにのっかって、自分は騙されて慰安婦にさせられた
という人が出てきた。
その人と日本の弁護士が日本政府を提訴したことなどもあって、
ひとりの証言は、小さな出来事ではすまなくなった。
そこで政府は強制的に女性を連れ去ったことを認めるような
あいまいな談話を出してしまった(河野談話)。
日本政府としてはここで幕引きしたかったわけだ。
けれども、最近になって当時の政府が十分な検証もないまま
談話を出していたことが明らかになった。
それ以前にすでに吉田氏は本の内容は虚偽であったことを
認めている。さらに韓国の新聞が行った調査でも、強制的に
慰安婦にさせられた女性がいるという証拠は出てこなかった。
つまり、日本政府や右派論陣を攻撃したい日本の勢力が
韓国の反日勢力と結びついて「慰安婦問題」を
つくったというわけだが、韓国としてみれば、今になって
「軍が強制したことはなかった」と言われても「何をいまさら」
と思うのは当然だ。
韓国首脳が必ずいう「歴史を直視せよ」はこのことを言っている。
ここまでこじれた関係を修復するのは容易ではない。
世界にも女性の人権を蹂躙したひどい国家だったのに、
そのことを認めようとしない卑劣な国というふうに映る。
日本は「嘘の証言を調べもせずに認めてしまいました。
戦後賠償はもう終わっていますから、これからはよい関係を
つくっていきたい」と韓国に正直に言い続けるしかない。