因果関係が逆 

帝京大学ラグビー部の優勝を受けて、

関連ニュースを隅から隅まで読んでいます。

強すぎるというのは、ねたみ、やっかみの的になる。

これはどこの世界でも同じで宿命なので、ある程度しょうがないのですが、

まあ、今回もいろいろあります。

以前の連覇のときは「外人留学生連れてきてズルい」だったのが、

今回は「有望選手取り放題だから」「大金をかけているから」

勝って当たり前だというねたみ、やっかみがあります。

まず「有望選手取り放題」というのは、どうなんでしょう。

高校生にとってクラブに魅力があるってことでしょう。

「大金をかけている」というのは、当たってます。

だけど、ラグビー部は最初から資金が潤沢だったわけではなく、

勝ったから大学からお金がたくさん出るようになったんです。

これは他の部でもそう。

全国大会に出るようになったら資金的な補助が大学から出ます。

ラグビー部も大学内の地位を実力で勝ち取ってきたんです。

大学としてもやる気があるクラブを応援していこうというのは

自然だし、経営の面でも費用対効果の面を考えても正しい。

つまり、「選手が集まるから」「カネがあるから」と、

競技で強いことの、因果関係が逆なのです。

選手が集まるから、カネがあるから強いのではなく、

強くなったから選手やカネが集まったんです。

弱いのに選手に来てくれ、カネくれというのは甘えでしかありません。

卓球やバドミントンがかつてはマイナースポーツといわれながら、

昨今これだけ報道量が多くなったのは世界で勝てるから。

弱いのに「報道してくれないから人気が出ない」は甘えです。

まずは強くなるしかない。

そしてそれは有望選手を集めなくても、カネをかけなくてもできる。

それをできるクラブや競技は人気が出る。

それだけのことだ。