若い頃、文章がうまく書けなかったとき、つまり、わかりやすい
文章が書けなかったとき、気づいたことがある。
混乱の原因は、情報を詰め込み過ぎたことだ。
取材をした素材に対して吝嗇になってしまい、
すべてを入れ込もうとしてわかりにくくなった。
仕事を続けるなかでわかったことは、
1冊の本で言えることは、せいぜい3つだってこと。
情報はほんとうに言いたいことのみに限り、
あとの些末な情報は捨てることだ。
得られた情報はもったいないと思わず、思い切って捨てる。
割愛という言葉が日本語にはある。
愛を持って割く。
いい言葉だ。