ロシアがウクライナに侵攻というニュースが入ってきた。
ウクライナの東部2州を“奪還”するための部分的な戦闘と
思っていたが、全面侵攻するとは。
いや、そもそも戦争になるとは思わなかった。
第二次大戦が終わってからまだ73年しかたっていないというのに。
ロシアにとっては先の大戦は勝利を収めた甘い記憶でしかないのか。
おそらくキエフを制圧して、新欧米の現ウクライナ政権を排除し、
傀儡政権に転換させたいのだろう。
戦争を行う者はいつも「自らの安全確保のための戦い」という。
「やられる前にやるのだ」という。
この論理が正当化されるならいつまで経っても戦争はなくならない。
どんなに大義名分を振りかざそうとも、
先に戦争を始めたほうに責任があり、その責任は長い期間にかけて
つぐなわなければならないものになるという国際合意がないと、
「自らの安全確保のための戦い」はなくならない。
そういう価値観を共有できない、話の通じない相手の場合であっても、
武力以外の方法で策を講じることを諦めてはいけない。
今回の戦いが世界大戦にならないことを祈るしかない。