旧ソ時代からの失地回復の戦いというのがホントのところなのだろう。
侵攻する為政者の考え方というのはだいたいコレなのだ。
「あの地はもともと私たちのものであるから、
それを取り返すのだから正当な戦いなのである」
という論理である。
そのために都合のよい適当な時代を持ち出して、
「ほら、もともとうちらの土地でしょ」というわけである。
秀吉の朝鮮出兵もその可能性を指摘する学者がいる。
神功皇后のときに、朝鮮半島の広い地域(三韓)を服属下においたとされる。
これを三韓征伐という。
支配下に置いたかどうかは疑わしい)
秀吉は本音にしろ、建前にしろ、神功皇后の時代を持ち出し、
「朝鮮はもともと私たちの土地なのだから取り返すのが当然だ」
と配下を納得させて戦わせたというのである。
中国も侵攻するとすれば、この論理を使うだろう。
それがわかっているので、沖縄を狙っているのではという話が信憑性を
もってくる。
「あの地はもともとうちらの土地だから奪ってよい」
こういう論理が正当性を持つなら元の時代を再興するといって
モンゴルが中国を侵略してもいいことになる。
要は「近代国家の枠組み」の認識が、西側諸国と中ロとで
違ってしまっているのではないか。
そこの最初のボタンの掛け違いが問題をこじらせているような気がする。