戦後70年①

戦後70回目の終戦記念日がやってこようとしている。
ライターという仕事は時流とは切っても切り離せない
関係にあるもので、記事依頼される内容も戦争がらみが
多くなっている。
ここで自分なりに戦後70年を整理しておきたいと思う。
私が上京したのがちょうど20年前で、
それは戦後50年にあたる年だった。
アパートの一室で「朝まで生テレビの戦後50年番組」を
見たのをはっきり覚えている。
それから状況はいちじるしく変わった。
中国が帝国主義に陥り、南シナ海で島を埋め立てて拡大、
軍事基地を建設し、太平洋の資源開発に乗り出そうとしている。
日本人がのんきに経済活動だけにいそしんでいられる時代は終わり、
子や孫を戦地に送らないための知恵を出す必要が生じている。
このブログに以前にも書いたが、
日本が太平洋戦争に突入していったのは、石油を止められたからであって、
それ以前に第二次大戦に首を突っ込んだのは、
「アジアの開放」と「侵略」という二つの考え方があるが、
最初は前者の考えて戦争に向かったが、途中から後者の意識が
強くなっていき、帝国主義のもと、戦線を広げすぎたというのが
敗戦の理由だと考えている。
アジアの開放をしなければ、欧米列強にアジアが軒並み植民地化され、
いずれその手が日本に及ぶことは明白だった。
そのアジアの開放の戦いで連戦連勝を重ねたことで、
欧米列強に伍する大国になれる可能性を感じた日本は、
領土の拡大に転じた。
満州や東南アジアに宣戦を広げ、我がものとしていった。
これが軍国主義による帝国主義の過程だ。
その結果、日本は2発の原爆を落とされ、一敗地にまみれたわけだった。