二刀流だからこその活躍

アメリカのメジャーリーグベースボールでプレーする

大谷翔平選手の活躍が、ちょっとあり得ないレベルです。

ここ1週間、7試合で7本の本塁打

ヒットは全部ホームランなんです。

一方で、投手のほうは3勝を挙げてはいるものの、

そこまで絶好調というわけではない。

そこを捉えて、打者に専念したらもっと打てるんではないか

という人が専門家でも多い。

私はそうは思わない。

むしろ、二刀流だからこそこの活躍があるのではないか。

投手を高いレベルでやっているからこそ、

投手心理を捉えることができて、配球を読むことができいている

のではないかと思うのだ。

こういうことがスポーツではありえる。

今年、ラグビーの国内最高峰リーグであるトップリーグ

活躍するトヨタの滑川剛人選手は、現役でありながら、

下のカテゴリーでレフリーとしても活躍した。

彼曰く、レフリーの目を持ったことで、プレーの幅が広がった

と語っているのである。明らかに好影響があるのだと。

これはスポーツの中での二刀流だが、同じラグビーの福岡堅樹さんは、

現役選手をやりながら、医学部受験のための勉強をずっと続けた。

彼曰く、「ここまでの選手になれたのは、受験勉強をしていたから」

というのだ。

詳細は語られていないが、おそらく、勉強することが息抜き(!)に

なっていたり、勉強で学んだ理論的な考え方がラグビーのプレーの

判断によい影響を与えたりするといったことがあったのでは

ないかと思ったりする。

日本では昔から一意専心がよいとされ、2つのことをやっていると

浮気性だと言われてしまう。

けれど、2つのことを同時に高いレベルを目指してやることで、

双方が高められるということはあるのではないか。

仕事においても、会社で給料をもらいながら、その他の時間で

まったく別の活動をすると、素質が開花するということがあると思う。