10代の子たちは、「個性を伸ばす」だとか、「個性的である」
ことに価値を感じて、そうでないことに
劣等感をもつこともあるだろう。
私も中高生のころはそんなことを考えたこともある。
そこで考えた結果、「人と違うことをやってみる」ことにした。
授業で挙手を求められたら、少数派のほうに手を挙げた。
そういうことを繰り返した結果、ものごとを少し深く、
多面的に見るようになっていった気がする。
少数派に与することは、なぜそうなのか意見を求められた
ときに屁理屈をこねなければいけない。
自分の頭で考えないといけない。
これがトレーニングになった。
「人と違うことをする」のはエネルギーがいる。
だけどやっていると板についてくる。
それが「自分らしさ」になる。
だから「個性」とは「自分らしさ」ということに
なるのかもしれない。