親子問題の根本

NHKのひきこもりの子をもつ家庭を描いたドラマ「こもりびと」は

そうとう評判がよかったらしい。

私も見たが、安易な答えを提示していなくて好感が持てた。

このドラマでは、親が死ぬ前に何も物事は好転しない。

それが見ててつらいという親がいるのと同時に

リアルだなって評価もされた。

そこだよねって、思う。

親って自分が生きている間になんとかさせなきゃって思っている。

そう思っている時点で、子どもを自分の所有物にしてしまっている。

親が「自分が子どもをどうにかしなきゃ」と思っているうちは、

ひきこもりの問題は解決できないとよく言われる。

これは親子問題の根っこにいつもある。

「子の人生は子のもの」ということ。

「子どもは天からの借り物」であり、時が来たら天に返す。

そして、あとは静かに応援するだけ。

このことをいつも自分に言い聞かせておかないと、

また、むくむくと「子どもをなんとかしないといけない」という

気持ちが沸き上がってくるからね。