パラリンピックの見方 

そろそろパラリンピックのチケットが売り出されるらしいが、

私はパラ五輪にはあまり興味がない。

最初に見たのは、長野パラリンピック

スキーの滑降競技だったが、そのとき周りにいた若い女性客の

言葉が忘れられない。

「すごいね、普通の選手と変わらないね。感動した」

まったく共感できなかった。

それは明らかに「障害があるのにスキーもできる」という

ニュアンスの言い方だったからだ。

「障害があるのにがんばっている」

そういう見方なんだね。

私は障害者スポーツを、

「そのスポーツがおもしろいかどうか」で見ている。

その意味で行くと、ほとんどおもしろい競技はないが、

ブラインドサッカーだけはおもしろいと思える。

音を頼りにボールと仲間とゴールの方向を見定めていくのは、

単純に競技として興味深い。

これは健常者が目隠しをしてやってもおもしろいだろう。

そろそろパラリンピックも、純粋にスポーツとして見る

という大人の見方ができるようになってほしいものだ。