もうちょっと冷静に

昨日の高校野球の結果でもの申しておかなければいけない。
甲子園の閉会式では大会役員による講評が述べられるが、
そこで役員がこう語った。
「秋田大会からひとりでマウンドを守る吉田投手を他の選手が
盛り立てる姿は目標に向かって全員が一丸となる高校野球
お手本のようなチームでした」
これにネット民が噛みついた。
「投手を酷使するのが理想か」というわけだ。
ここまで日本人の読解力が落ちているのかと驚いた。
役員が「お手本」といっているのは、
「投手をチーム全員で盛り立てる様子」である。
加えて、「それによって一丸となっている様子」にである。
冷静に文章を読めばわかる。
それを「投手酷使の礼賛」と受け取ってしまうのは、
そういう先入観をあらかじめもって聞いているからだろう。
不満はそれを助長する。
自分が不満を持っているために、そのように聞こえてしまう。
投手が一人で連投するのはまったくいただけない。
でも、それとは別に、その投手を一丸となって盛り立てている
様子は確かに素晴らしかった。準優勝に値するチームだ。
みんなもうちょっと冷静になったほうがよいね。