消極的ボール回しの是非

日本のボール回しはフェアプレーではないのか――。
サッカー日本代表は、W杯のリーグ戦3試合目に臨んだ。
0−1で負けていた残り10分というところで、
他会場の経過を踏まえて、攻めずにボール回しを続けた。
こんなのは当たり前の戦術で、何も批判されることはない。
そういう大会ルールになっているんだし、
過去にも同じようなことが行われた。
どのチームでもやる可能性がある方法だ。
批判するなら大会役員にしろと思う。
ただ、この戦術をやるのはちょっと早すぎたとは思う。
残り5分を切ったらやってもいいと思ったが、
残り10分を残したところではやってはダメ。
何が起こるかわからないのがサッカーなのだから、
残り5分になるまでは攻めるべきだった。
批判を覚悟で信念を貫き通した西野監督の胆力には恐れ入る。
監督の目標はベスト16なんかではない。
おそらくベスト4まで勝ち上がる奇跡を起こそうとしている。
西野監督は、とんでもない人物なのかもしれない。