日本スポーツ界の闇

前回のラグビーW杯で日本を3勝に導いた
イングランド代表監督のエディ・ジョーンズ氏が
こんな意味のことを言っていた。


日本人は言われたことは文句も言わずに我慢強くやるが、
自分で判断できない。ゲーム中に予期せぬ展開になると
パニックを起こして、何をしていいかわからなくなってしまう。


サッカーのW杯も迫ってきて、今日、日本代表はガーナと
練習試合を行ったが、奇しくも解説者のセルジオ越後氏が
同じようなことを言っている。


監督が言っていることだけをやっているなら、
それは代表チームなんかじゃない。
じつは、こういう問題こそが日本サッカーの大きな弱点だ
と思っている。臨機応変に自分たちのやり方をピッチの中で
変えるような柔軟性がない。


ラグビーとサッカーで同じことを指摘されている。
それも奇しくも海外にルーツがある人にだ。
思い出すのは、先日の件のアメフット部員たちの声明だ。
「監督、コーチに盲目的に従った」
これがすべての理由だね。
日本のスポーツ環境は、指導者の言いなりのところばかり。
要は、選手が自立してないってことだよ。
その最たるものが高校野球でしょ。
プロ野球選手のコメントとか、本当に稚拙だよね。
これって指導者の問題が大きい。
自分が盲目的に従う選手生活を送ってきたから、
自立できない選手を再生産してる。
自立できないのは、楽しさがないから。
楽しいことは自分で進んで行う。
それによって自立していける。
自分の頭で考えることができる選手になれる。
この闇は深いよ。
ちょっとやそっとじゃ変化は起きない。
いまでも盲目的に従う選手ばかりだから、
彼らが指導者になって何も学ばなければ
同じことを繰り返すだろう。
この先も30年はこの状態が続くと思うと、本当に悲しい。
せめて今の子供たちには、
数少ない良い指導者のもとで学ばせたいなあ。