あずかり知るところはでない

どうやら国の政策は経済的な効用に換算されて動くらしい。
言い換えれば、カネにつながるかどうかが
その政策が有効かどうかの判断基準になる。
待機児童の解消は、母親たちがどんどん働けるようになると
人手不足が解消されるからそう言っている。
介護問題は、介護離職する人を減らす必要があるから
そう言っている。
けれども、死後の安寧を保障してくれるような施策や、
介護のあと幸せな最期が迎えられるような施策は、
経済的な効用がないから、素晴らしい政策をぶっこみにくい。
結局、幸せに関することは政府のあずかり知るところではない
と政治家は言っているのだ。
それはそうだ。
「国民の幸せ」を目標に掲げても、
政策として何をやっていいかわからない。
何を幸せを感じるかは千差万別だからだ。
私たちは自分の幸せは自分の責任で達成するしかない。