本の読み方

いま小学生はよく本を読んでいる。
朝、読書の時間が設定されている小学校も多いので、
図書室も活況を呈していると思う。
でも、これが中学生になると、読書率は著しく低くなる。
いうまでもなく、スマホを扱うのに忙しくなるからだ。
昔、ゲーム、今、スマホ
まあ、スマホもゲームのひとつだけどね。
若者はこれに時間をかなり費やしている。
スマホやゲームに熱中させない唯一の解決は、
これらよりおもしろいものを見つけさせるしかない。
勉強以外でいえば、中学生になれば、
部活がそのひとつになるだろう。
そこへ本が入っていけるのかどうか。
私の大学時代の先輩にIT企業の社長がいるが、
彼は学生時代は本を読むタイプではなかったはずだが、
社会人になり、起業し、会社が大きくなるにしたがって、
ずいぶん本を読んだようだ。
中高年になると、上司や取引先の人と、ゲームの話で
盛り上がるわけにいかず、歴史や文学、政治の話も
少しはしないといけないと感じて、必要に駆られて
読む人もいる。
「本ぐらいちょっとは読めないと、社会人としてはずかしい」
と、早い段階で思えた人は、本を読むようになる。
本を読みたい、でも、何から読んでいいかわからないときは、
自分と考え方が似ている人から勧めてもらうのがいいだろう。
そして、手に取ったら、すべてを理解しようと思わず、
わからない部分があっても読み飛ばし、
全体としておぼろげながらでいいから、
「この本はこんなことがいいたかったのかな」
という理解ができたらよしとすることだ。
全部を理解しようとすると、なんども読むのを止めてしまい、
読むのが苦痛になる。
会話でも、すべてを理解しようと思って、人の話は聞かないはずだ。
「だいたいこういうことを言っているのだな」
と思って聞いているはずで、本も同じでいい。
読書というのは、たのしむため、人生を豊かにするために読む
のであって、勉強のためだけに読むのではないから
それでいいと割り切ることだ。
そうすれば、本というすばらしい世界があなたにを待っているはずだ。