数字は何を語るか

スポーツ観戦が趣味で、ラグビー、野球、サッカーが
私にとっての3大スポーツだ。
これらのスポーツには、最近は数字がどんどん出てくる。
失点率がどうこう、トライ本数がどうのという数字だ。
こういうのを真に受けていると、本当のものは見えない。
たとえば、野球で7、8、9回でたくさん点が取れているという
データが出ていたとしよう。
それを見て、「バッターは打てているから、守備力を鍛えれば
勝てるようになるはずだ」と思うのは早計だ。
その7〜9回がどういう状況だったかは、この数字からはわからない。
大差がついて相手の集中力が落ちている状態だったかもしれない。
ラグビーの試合でも、「トライは取れているのだから、
守備が向上すれば勝てるようになる」というのだが、
大勢が決したあとでトライを取れても、競った場面で取れるかどうか
というと違うだろう。
数字は、人間の心の浮き沈みの様子までは教えてくれない。
数字だけを見ていては、本当の問題は覆い隠されてしまう。
数字は読み取れても、人の心が読み取れないと
本当の問題は見えてこない。
こういうことがほかにも言えないだろうか?
数字を読み取れるのに長けた人はたくさんいる。
私は人の心を読み解ける人になりたいね。