簡単に買えなくなる

いま漁業の本をつくっているが、
いろいろ知ってしまうと、簡単に買えなくなるなと思う。
たとえば、ウナギだ。
ウナギは絶滅危惧種になってしまっている。
それでもスーパーに並んでいる。
絶滅危惧種にも段階があって、まだ食べることはできる。
でも、こういうのを知ると、食べる気になれない。
実際、高いので食べられないけどね。
いつ食べたか、もう思い出せない。
コーヒーなんかも、最近はフェアトレードというのがあって、
途上国の人たちが安く働かされているので、
コーヒーが安く飲める、なんていわれると、安ければいい
というものじゃないんだなと思ってしまう。
本来、衣食住の部分、特に食と住については安ければいい
というのでなく、ちゃんとした対価を払うべきだよね。
住環境が劣悪だったり、満足に食べられなかったりすると、
生きるベースの部分が不安定になるから。
考えることが多くなり、面倒なことも多いが、
やっぱり知ることはやめるべきではないね。