読書『赤めだか』

久しぶりに読書の覚え書きを。
興味はあるが、どこから入っていっていいかわからない落語。
これまでに何人かの落語家を取材したことがあるけれど、
そういう人たちの落語を聞きにいったことはなかった。
いつかは聞きにいってみたいのだが、それとは別の接点をもった。
『赤めだか』という、落語家の立川談春が書いた本を読んだのだ。
一気に読んだ本は、最近久しぶりというくらいおもしろかった。
そのおもしろさの何割かは立川談志という、彼の師匠のエピソードに
よるものなのだが、それ以上に、彼の青春時代の思い、葛藤が
生き生きと伝わってくる、読ませる本だった。
談志にまつわるエピソードは、かなり抑えて書かれている気がする。
氏の優しい一面が目立っているので、
もっと破天荒な一面も書いてほしかった。
それももっと時がたてば、どんどん出てくるのかな。
続編があるのか知らないが、談春さんの本をまた読んでみたいし、
落語も寄席に行ってみたいのだが、なかなかチャンスがない。
これをきっかけに、行く気になるかなあ。