プロ野球監督論

プロ野球セ・リーグの監督は、みんな40代になった。
若返って、フレッシュな顔ぶれになるのはいいこと。
若い監督も難しさは、自分がプレーヤーのときに
一緒にやっていた選手が多く残っていることだね。
ジャイアンツの高橋監督、ドラゴンズの谷繁監督がそう。
この二人には温情采配みたいなものが見られる。
やさしいんだね。
でも、そういうのは勝負にとって邪魔になる。
どれだけ非常になって、勝負に徹しきれるかだ。
その点、一度、球界から離れていれば、
選手を客観的に見ることができるようになる。
金本監督などはいい采配をするのではないか。
個人の監督としての資質ももちろん関係してくるが、
選手からいきなり監督になった人がどれだけやれるか
という視点で見てみても、プロ野球はおもしろいかもしれない。