支援は実力で勝ち取るもの 

帝京大学ラグビー部の勝利をやっかむ人たちからは

「大学側が金をつぎ込んだから」とか

「選手を大量にかき集めているから」だといわれる。

それを理由に勝って当たり前という人がいるが、原因と結果が逆。

強くなったから大学側が支援するようになった。

今は立派な人工芝グラウンドとクラブハウスその他があるが、

ウェートトレーニング場は最初、岩出監督自身がDIY

つくったものだったという。

硬式野球やサッカーのような人気競技は最初から恵まれた環境が

用意されている場合があるが、ラグビー部はそうではなかった。

これは私の所属した準硬式野球部も一緒で、

一部に上がったり、プロ野球選手を輩出したりしたから

大学側も支援してくれるようになった。

大学の運動部は勝てないのを、大学側の支援がないことを

言い訳にしてはいけない。支援は実力で勝ち取るものだ。

選手が集まるのもチームが勝つようになったからだし、

自分が成長できる要素を大学側に見出したから入学してくれる。

高校生から見て魅力ある部活になっているかどうかだ。

まずは自分たちが与えられた環境で結果を出すこと。

結果とは勝利だけに限らない。

どういう価値をつくっていくのか、語れる部活になれば、

それは選手にとっても周りの人にとっても魅力的な

ものになるはずだ。