喜劇

いや、最近のお笑い芸人たちは大変ですねえ。
何が大変って、自分たちより笑っちゃう人がたくさんいるんだから。
誰って、


政治家ですよ。


福田総理辞任のニュースを聞いて、あまりの怒りと情けなさで
笑ってしまいました。もう笑うしかない。
今の政治は完全に喜劇のフェーズに入っていますね。
会見を聞いてたら、
やれ、不祥事がたくさん出ただの、
やれ、自分はやることはやっただの、
やれ、次の人に迷惑がかかるだの、
自己弁護ばーっかし。
みんな自分がかわいい。それは私も認める。
総理も人の子だから、自分がかわいいでしょう。
でもね、それでもあと1年ぐらいできなかったの。


こういうことが何度も続くと、子供の教育上も社会風紀上もよくない。
子供のころから、「困難があっても投げないで立ち向かいなさい」
と大人に言われて育った。
しかし、国のトップが簡単に投げちゃったら、
誰が子供の言い訳をとがめることができるの。
そう「簡単に投げた」のですよ、彼は。
1年で結果なんか出るわけないのに。
こんなことが許されるなら、サラリーマンだってなんだって、
嫌なことがあったら辞めちゃっていいんですねってことになる。
でも、サラリーマンと総理では決定的な違いがある。
サラリーマンは辞めたら食って行けないけど、
総理は辞めても食っていけるんだから。
総理を自分から辞めた人は、議員も辞職してほしいな。
総理は名誉職じゃないんだからね。


情けないなと思う半面、総理を誰かバックアップしたり、盾になったり、
励ましたりする人がいなかったのかなって思う。
政局を見ていると、ついぞそういう人は現れなかったように思う。
これは安倍元総理のときもそうだった。
リーダーは協力者をいかに集めることが大切であるかを
つくづく感じる。
マスコミの報道や不祥事なんかでいちいち傷ついてしまう、
かわいらしい総理なんかいらない。
何をやっても誰かが批判するのだから、批判など気にすることはない。
トップはデーンと構えていてほしい。
でも、そんな資質をそなえた次の総理候補も見当たらないしな。
しばらくまた失望の日々が続きそうです。