子どもを外付けハードディスクとして使う

昔に比べて記憶力が落ちている。
発想は豊かになったかもしれないが、回転数も落ちている。
パソコンでいえば、ハードディスクとCPUのメモリが貧弱なのだ。
奥さんなどはその点、うまいこと考えている。
「買い物のとき、ママが『何買うんだったけ?』と聞いたら、
オムツっていうんだよ」
と仕込んでいる。子どもを外付けハードディスクとして使っているわけだ。
これと似たような話を聞いたことがある。
何か覚えたいことがあったとき、子どもを川で溺れさせ(たしか)、
強烈な印象を脳裏に刻み込んで、その覚えさせたい事柄と関連付けさせ、子どもに覚えさせたのだとか。
もちろん、そのあと子どもは助けるのだけど、
そうことをやった時代もあった。
こんなことをやるのは言語道断だが、子どもに覚えておいてもらう、
というのはやり方しだいでアリだろう。
子どもの脳はやわらかいというが、本当にそう思う。
似たような形を連想して、ごっこ遊びをするのが得意だし、
1回聞いただけの言葉を簡単に覚えてしまう。
覚えた言葉を他人の前で連呼すると、親はたちまち赤面してしまう。
下手なことは言えない。
そのおかげで、親の言葉遣いはよくなる。
子どもがいることの効果は、意外にもこういうところにもあるのだ。