公園も捨てたものじゃない

書籍の企画になるかもと思い、多田多恵子、田中肇両氏の講演会を
聞きに行ってきた。
話は植物がどうしてその形、そういう生き方をしているのか、
生き残り戦略みたいなものが中心でした。
非常におもしろく、興味深い内容でした。
内容はゆくゆく整理しますが、ちょっと考えさせられた話があった。
多田先生は「本当は山に行きたいのだが、子どもが小さいころは行けず、
大きくなったら今度は親の世話で行けず。でも、都会の公園も
捨てたもんじゃなく、いろいろな発見がある」と話していたことだった。
土日に子どもの世話をしていると、
山に行って観察するということができないので、残念に思っていた。
森林インストラクターに受かったのはいいものの、
机の上の知識ばかりではしょうがないと思っていたのです。
でも、話を聞いてハッとした。
自宅周辺には自然公園などの公園、空き地、雑木林がふんだんにあり、
いつでも植物を観察できるではないか。
それに、大のおとなが道端にしゃがみこんで、草や虫を眺めていたら
奇異に思われるが、子どもと一緒なら堂々とできる。
名前を知っている生き物なら、子どもに説明することで
解説の練習になるし、知らない生き物なら一緒に調べることで勉強になる。
子どもがいるから、といって諦めるんじゃなく、
与えられた環境で何ができるか考えてみることだなあ。