子どもがいるからこそできること

新聞のエッセイコンテストで入賞し、紙面に掲載された作品の中に
「子どもと一緒に歩いていると、堂々と立ち止まって観察できる」
という内容のものがありました。
とてもほのぼのとする内容でした。
この「堂々と立ち止まることができる」ことを今、実感しています。
子どもと歩いていると、アリが歩いているだけで立ち止まります。
公園では雑木林のほうに入っていって土に戻ろうとしている
落ち葉をひっくり返して、虫を見つけることができます。
いい大人が子どもなしでこれをやっていると、
明らかに変な人扱いされ、悪い場合は通報されてしまうかもしれません。
残念ながらいまはそういう時代なのです。
車を運転していると、「あの道に入っていったらどこに行けるかなあ」と
思い、次の瞬間、「ああ、もうあそこの先に行くことは一生できない
のだろうなあ」と思ってしまうのです。
でも、子どもと一緒に歩いていると、時間の許す限り、
存分に道草を食うことができるのです。
子どもがいるとできないことは多々ありますが、
子どもがいるからこそできることもあります。
今は期間限定の「子どもがいるからこそできること」を
存分に楽しみたいと思います。