初体験! バランス釜

新居の風呂は団地によくあるバランス釜です。
バランス釜とは何か?
解説しよう。
バランス釜とは、風呂釜にガス給湯器からお湯を
供給するタイプの風呂なのである。
私は生涯でこのバランス釜に出会ったのは初である。
なにがバランスなのかは知らないが。
それはそうと、なにしろ釜なのだ。
釜飯とか、釜揚げうどんとかの釜なのだ。
食事関係以外で釜なのだ。
人間なのに釜に入るのだ。
昔、祖母の家に「五右衛門風呂」があったのを思い出す。
薪で湯を沸かし、まだ小さかった私は立って入っていた気がする。
風呂の底にはすのこがしいてあって、体重の軽い子供だと
それが浮いてしまうので、必ず親と入った。
そのとき以来の釜なのだ。
バランス釜はガス給湯器がついている。
このガス給湯器の種火のつけ方がおもしろい。
一方の手で栓を押しまわしながら、もう一方の手で
ハンドルをぐるぐる回す。
ぐるぐる回すとカチカチと音が鳴って種火がつく。
何でもスイッチ1つの時代にこれは新鮮である。


おい、今は21世紀だぞ! と思う。
おい、今はデジタルの時代だぞ! と思う。


でも、追い焚きができるので、家族より格段遅く風呂に入る私には
けっこうありがたいのである。
そういう生活をいまたのしんでいるところです。