わが仕事場にはひとつの部屋に2つのグループがある。
私の会社のグループと、フリーを基本とする、ライター、編集者、
デザイナーのグループだ。計9人が活動している。
そんなわが事務所はお昼のカップ麺率が日ごとに高くなっている。
なので、カップ麺に入れるポットのお湯を巡ってしばしば問題が発生する。
先日は、私がポットに水を継ぎ足したあと、
すぐにカップ麺に注ぐ人が出てきた。
「あッ!、さっき足したばっかですよ!」
「うそッ!」
ということになり、パニックになった彼は、
ナルトが浮かんだお湯をポットに戻そうとする。
「それはやめてくださいッ!」と必死に制止した。
一度麺にひたしたお湯(水)をポットに入れたら、ポットが壊れる。
幸い、あとから液体スープを入れるカップ麺だったので、
この日はあとでちゃんと沸いたお湯を入れて事なきを得たようだった。
また別の日。
同じ彼がまた「カップラーメンお湯大騒動」を巻き起こした。
お湯が足りなかったらしく、「わっ足りない!」と大騒ぎ。
カップ麺を覗き込むと、3分の1も入ってない。
ポットに残ったお湯を最大限に生かそうと、ポットごと持ち上げて
残りのお湯を注ごうと思った彼は、蒸気で「アチチッ」。
それでもぜんぜん足りずに、今度はガス給湯器で熱湯を
出そうとするが、ガスが点火せず。
私が操作しても点火しない。
最後は東京ガスまで呼ぶ騒ぎになった。
ガス給湯器の修理が終わるころには、ポットのお湯も沸き、
彼はふやけきったカップ麺を食べていた。
なんだか悲しくなった。
「カップ麺も満足につくれないのか」と一瞬思ったけれど、
カップ麺を食べて短時間で食事をすませ、食事中も仕事のことばかりで
いろんなことを合理的に判断する余裕もないのかもしれない。
どっちにせよ、大変なお昼ご飯である。