日本人と食べ物

妻がつわりで冷蔵庫のにおいが耐えられないため、
冷蔵庫を開けられないでいます。
中の管理はぼくの役目ですが、なかなかうまくいかない。
先日、2週間ほど賞味期限の切れた牛乳を賞味したところ、
大丈夫でした。ああ、よかった。
けれど、1か月弱ほど賞味期限の切れた豆腐を食しようと
したところ、さすがにやばそうなのでやめた。
判定基準は臭いですね。
牛乳は大丈夫だったけど、豆腐はツンとくる感じがあった。
いまはこういうことを学校で習うらしいですね。
短大や専門学校で習うらしいことが新聞に書いてあった。


「食べられるか食べられないかを判断する」ということが
「生きる力」なのだと思うが、現代人はかなりそうした能力が
退化していっているように思う。
コンビニの商品には3分の1ルールというのがあって、
賞味期限が3分の1を過ぎると、もう仕入れてもらえないのだと
食品メーカーが嘆いていた。
コンビニ側も「新しいと思って買いに来る消費者を裏切れない」という。
「できるだけ新しいものを食べないと、活性酸素ができて体が酸化する、
酸化すると体が錆びていき、万病の元になる」
ということをみんなが知るところになったので、
いっそう新しいものを求める。
コンビニの賞味期限切れ弁当を食べて食いつないでいた元ホームレスの
話では、「まったくお腹を壊すことはなかった。これはファーストフード
ハンバーガーも同じ。つまりそれだけ大丈夫なものが捨てられている」
ということだった。
食品メーカーは、不祥事が起こるとマスコミからいっせいに叩かれるから
厳しすぎると思えるほどの賞味期限を設定する。
結果、食べてもまったく問題ないレベルの食材や食品が大量に廃棄される。
それを助長しているのは、ほかでもない、
新しいものを求める私たちの消費行動そのものだ。
これは日本人だけに見られる特異なものなのだそうだ。
なるほど、「産地直送」がキャッチコピーになるわけだ。
家庭で出される生ゴミのうち、賞味期限切れ前のものが40%もあるという。
新しいものを買い、さらにちょっとでも古くなると捨てる。
これでいいのだろうか。
そういう消費行動を見直さないといけない日がくるかもしれない。