ヒマにまかせてテレビショッピング

学生時代はヒマにまかせて深夜のテレビショッピングを
よく見ていたが、最近はあまり見ていなかった。
しかし、ああいうのを見るのは好きなんですよね。
最近、2つの商品が目にとまった。
どちらもアメリカの商品だった。
1つはサッカーボールにヒモをとりつけて、それを自分の腰に
くくりつけることができるというもの。
ヒモはゴムになっていて、サッカーボールを蹴っても自分の
ところに戻ってくる。
昔あったテニスボールにゴムつけたやつと同じようなやつね。
宣伝文句がおもしろい。
「蹴ったボールをもう取りに行かなくてもいいんです!」
もう1つは高さが6段階、角度が3段階に変えられる
「万能テーブルみたいなやつ」である。
その名も「テーブルメイト」。
テーブルそのものなのに「メイト」なのである。
意味わからん。
簡易な鉄パイプでつくられた30センチ×50センチぐらいのものだ。
上にモノを置いていても片手で簡単に手元に
引き寄せられるのが一番のウリらしい。
これも宣伝文句がおもしろい。
「これでもう飲みものを取りに行かなくていいんです!」
またかよ。
どうやら、アメリカ人はどうしても「取りに行きたくない」らしい。
他の商品もよく見てみると、ものぐさを助長するような商品か
あるいはフィットネス関係が多い。
「取りに行かない」ためについたぜい肉をフィットネス商品で
解消しようということのようだ。
なぜそうなるかというと、日本ではどうかしらないが、
アメリカでは自分で動いてまで買いに行きたくない人が
テレビショッピングを見ているからなのだろう。
ただ、サッカーの練習で「取りに行かなくてもいい」からと、
この商品を買おうとする人は、買うのをやめるか、
サッカー自体をやめたほうがいいかもしれない。
なぜならサッカーはボールを「取りに行く」ゲームだからだ。