パンク修理と奥多摩のご夫婦

ひさびさにやってしもうた〜ということがあった。
わたし、車のタイヤをパンクさせました。
生涯初パンクです。初パンです。
いやね、奥多摩にドライブに行ったわけですよ、この原油価格が
高騰しているっていうのにですよ。
んで、山道を分け入っていってたら、舗装路じゃないとこに
迷い込んでしまったんです。
ちょっと坂になっているところまで来て、「あ、これはもう先には
進めないや」と思って、ハンドルを左に切って、バックで
左に曲がって、Uターンしようとしたんですね。
そしたら、ガガガって音がしてね。
見たら、右の前タイヤからプシューって白い煙みたいのが出てる。
プシューですよ、プシュー。初プシューですよ。
こんなとこに源泉が出てんの?って思ったら違うんです。
でっかい岩があったからなんです。もう陽が落ちていたんで、
岩があったのに気づかず、左にハンドル切ったものだから、
出っ張ったタイヤに岩が当たったのでした。
完全にパンクしてしまったので、車を平地に移動させて、
パンク修理大会開催ですよ。
初めてスペアタイヤを出して、初めてジャッキで上げる。
ある意味、初スペの初ジャッキですよ!
そこへ近所のご婦人が出てきてくださって、大丈夫かといってくださる。
しばらくすると、そのご主人も出てきてくださった。
まごついている私の所作を見て、業を煮やしたのか、
「違う違う、こうやんだよ、見てな」
と言ってやり方を実演して教えてくれたのです。
全部、手取り足取り教えるのではなくて、次にわたしができるように
わたしにやらせながら教えてくれた。
結果、20分ほどで取り替えることができた。
このご主人がいなかったら、途方もなく時間がかかった末に
ちゃんとタイヤがはまらず、帰りに事故したかもしれない。
本当にラッキーだった。何と感謝の言葉を言っていいかわからない。
それはいいとして、パンク修理ひとつろくにできないとは
情けない。あれって結構むずかしいんですね。
翌日、カー用品店に行ってタイヤ交換した。
タイヤ1本1万円以上する。やれやれ。
高い授業料だったけど、次からはばっちりパンク修理できるぞ!
……と思うことにしよう。