今年はとくに花粉症がすごいんですってね。
でも私はぜんぜん平気ですね。
アレルギー的なものはいっさいないんです。
冬の終わりからこれまでに何度となく山に出掛けたけれど、
よく見ると山から煙のようなものが沸き立っている。
あれ、全部、花粉ですよ、きっと。
今年は例年より３０倍とも言われており、
「いま平気でもいつか必ず花粉症になる」などと言って
脅す人も出現している。
どのくらい花粉症が辛いかを声高に言う人もいれば、
杉の木を切れという人もいて、実際に切られていたりする。
ちょっと待っていただきたい。
花粉症は、花粉だけでは引き起こされず、光化学スモッグなどの
化学物質と混合されることによって引き起こされる
というではないか。
都会に住んでいた花粉症の人が、山がいっぱいある田舎に
引っ越したら治ったという話も聞く。
さらに、地球全体で緑が減っているから、植物が仲間を
増やそうとして花粉をたくさん飛ばしているのだ、
という説もある。
杉の木を切る前に、空気中にまかれる化学物質の量を減らしたり、
緑を多くすることを考えたほうが長期的に得策なのではないか。
お隣の韓国では花粉の替わりに、中国からの黄砂で大変なんですってね。
これも中国で砂漠が広がっているからですよ。
緑が減ったら苦しむのは人間です。
ここんとこをもうちょっと利口にならないと
後でたいへんなことになりますよ。
