映画と本

平日に仕事以外にすることといったら
友達と飲むか、映画をビデオで観るか、本を読むくらいだ。
テレビは観るが、電話で長時間話すことはあまりない。
で、最近おもしろかったのが映画では『ミシシッピー・バーニング
本では『マネーボール』だ。
ミシシッピー・バーニング』は、1980年代の映画で、
黒人差別を描いている。
たたき上げと大卒のエリートという、ふたりのFBI捜査官が、
ある疾走事件を追う。
目を背けたくなるような、KKK団による黒人への虐待に
いたたまれなくなってくる。
いわれのない、一方的な憎悪の感情が、これほどまで人を残虐に
させるのかと思うと、身震いする。
KKK団のことを字面だけでは知っていても、
本当のことはよくわからないわけだが、一部を知ることが
できただけでも観てよかった。
マネーボール』は、アメリカのプロ野球リーグ、MLBの
アスレチックスのGMがどのように安い運営費で、
強いチームを作り上げることに成功したかを
描いたノンフィクションだ。
客観的事実として受け止められている、野球の数字を疑問視し、
常識とされることを疑ってみることから、
成功は生まれている。
例えば、得点と打率には相関関係はなく、むしろ出塁率にある
ことを見出し、チームに出塁することを徹底させるといったことだ。
なるほど、と思う。
映画や本のおもしろさは、これまで自分が知らないことを
知ったり、知っていると思ったことが間違っていたことを
知ったりするといった「発見」にある。
だから、映画と本はやめられない。