ラグビーワールドカップは28日、決勝戦が行われ、
2大会連続で南アフリカが優勝した。
今回の大会で思ったこと、それは各国が
「自分たちなりの読解力でラグビーを読み取り、
戦術を構築し、遂行していた」ということ。
強豪国のラグビーは、いい意味でセオリーを無視する。
セオリーとは、定石のこと。
定石とは、囲碁でいう昔から正しいと考えられてきた「手」のこと。
どんなスポーツでも強い国やチームが、これらの定石を
つくってきたところがある。
弱いチームはそこをまずマネしてみて、
それなりに追いついてきたら、自分たち独自の「解」を探す。
イノベーション(革新)を起こすことだ。
だからマネをしている段階では、
いつまでも強い国、強いチームには勝てない。
なぜならマネをしている間に彼らはさらにその先に進んでいくからだ。
日本チームは、すでに独自の解を目指す段階に来ていると思う。
選手やスタッフ一人ひとりが自分なりの考えをもって、
後の定石をつくるぐらいの気概でもって取り組んでほしい。
それは大変かもしれないけれど、マネをしているだけよりは
格段に楽しいはずなのだ。