「処理水」まとめ② 

福島第一原発では解け落ちた核燃料がまだあり、熱を持ち続けている。

この熱を冷やすために大量の水が必要となる。

冷やすことで安定した状態でいられるからだ。

冷やす時に核燃料(燃料デブリ)に触れた水は

高濃度の放射性物質を含む。

この水が地下水や雨水、海の水と混ざると高濃度の汚染水になる。

で、これをALPSというフィルター装置を使って、

放射性物質を取り除いている。取り除いたあとのものが「処理水」だ。

この処理水をタンクに溜めてあったのだが、

満杯になったので、海に流すことにしたわけだ。

だが、ALPSでは多くの放射性物質を取り除くことができるが、

トリチウムだけが残留してしまう。

そこでこのトリチウム入りの処理水を国の基準の40分の1に

薄めてから放出することにしたというわけ。

ここでも大事なことは、海に流す量、つまり濃度である。

毒になるかどうかは量で決まる。

十分に薄めれば毒にならないことは誰でもわかることだと思うが、

ゼロか100でしか考えられない人や感情論で物言う人はいる。

海の水というのは世界中でつながっており、

しかも深海と浅い海の水も温度差で対流して、日々かき回されている。

海の水の量というのは途方もないほど大きいのだ。

処理水はまったく問題ないレベルのものであり、

福島の沖合でとれた魚介類は安心して食べられる。

こんなことは中国は百も承知である。

国内の問題から自国民の目をそらすために日本を批判しているだけ。

そのうち忘れて中国のみなさんは日本の海産物を食べるようになるだろう。

それまでの間、日本人がそれを食べればいいだけ。

この機会に日頃食べない魚介類を食べてみるのがいいと思う。