変な職人気質があると、モノづくりは苦労するなって思う。
こだわって自分の個性を出そうとすると、だいたいが失敗する。
お客さんはそんなの望んでいないよってなる。
芸術の世界でそれが通じる人も、一握りはいるかもしれない。
こだわって、こだわって、自分の思い通りにつくって、
それをほんのごく一部の人が認めてくれて、ファンになってくれて、
高いお金を出すから生活が成り立つという世界。
そういう世界を否定はしないが、これは多くの人が実現できる世界じゃない。
凡人は自分のこだわりなど表面上は捨てて、
需要に合致することにこだわったほうがよい。
こだわりを捨てるべきなのは、
「売れなくてもしかたない」という自分への言い訳を絶つためでもある。