放流は慎重に 

ホタルやヤマメの放流は、けっこうやられているみたいだ。
とくにヤマメはネットでたくさん出てくる。
アユはもう数がめちゃくちゃ増えたから、
今度はヤマメにしようということなのかな。
ホタルもそうだが、人間の手で、特定の生物を
大量に放つことは、生態系を改変する可能性があるので、
そうとう慎重にやらないといけない。
だいたいこういうのを主導する人は年配の人で、
そのほとんどが、「子供のころの環境を再び」という
ノスタルジーがベースになっている。
でも、その子供のころの環境というのが、いいかどうかは
よくわからないのだ。
里山という、人間が収奪する環境によって、ある一定期間、
偶然に出来上がった環境でしかない。
このように考えると、「豊かな自然」というのが
何をもってそういうことになるのか、わからなくなる。
でもいえるのは、少なくとも、人間が有用と思う生物を
増やすことではないはずだ。