データを見誤るな

南半球を中心とした
プロラグビーリーグ・スーパーラグビー
参戦しているサンウルブスが苦戦している。
ラグビーのゲームのデータにテリトリーというのがある。
ゲームをどのエリアで進めたかというデータだ。
これは戦況がどう推移したかを分析するのに
有効な指標ではある。
サンウルブズはテリトリーで有利に進めているゲームもある。
けれど、勝負には勝てない。
これをとらえて、
「ほとんど敵陣で戦っているから、ゲームを有利に進めては
いるのだが、最後のところでトライをとりきれない」
という人がいる。
テリトリーは時間で表すから、長い時間敵陣にいれば
テリトリーは「攻勢にいる時間が長い」ということになるが、
要はトライを取り切れずに時間がかかっているという
ことではないか。
ボールポゼッションも同じことがいえる。
ボールを保持する時間が長くても試合展開として
押し込んでいることにはならない。
データの読み方を誤ると、戦術も間違える。
まあ、こんなことはラグビーのプロなら
先刻承知のことだろうが。
いずれにせよ、データを真摯に見つめてがんばってほしい。