譲歩

北朝鮮情勢を見ていると、このままの状況が進めば、
戦争になる確率が高いと思っている。
国民世論としては、「もっと制裁せよ」が51%で、
「対話を深めよ」が38%だ。
もっと制裁していくと、行き着く先は戦争しかない。
小さな国は、滅ぼされる、あるいは植民地にされる恐怖が常にある。
彼らの立場に立てば、弱みを見せればとことんまで搾取される
ことをわかっているから、それはできない。
彼らとしてもやりたくないけど、脅迫行動で、自分たちの立ち位置を
維持しようと考えるのはしかたないことだ。
これから国際社会は北朝鮮に包囲網をさらに強めようとしている。
原油を禁輸にしようという動きもある。
こうして八方ふさがりになった結果、
戦争に突き進んでいったのは、かつての日本だった。
原油の禁輸というのは、それを思い起こさせる。
立場の弱いものから歩み寄ることはできないから、
立場の強いものが譲歩しないといけない。
ここはいったん譲歩して、対話によって、北朝鮮に自制を求める
路線に活路を見出していかなければならないと思う。
そんなことを終戦の日に思うのです。