ハードルはあまり上げ下げしない

お笑い芸人たちが「ハードル上げたなあ」などとよく言っている。
「こないだおもしろい話があったんですよ」
と最初に言ってしまうと、聞く人は過度に期待する。
これを「ハードルを上げる」という。
でも、ハードルって、あまり上げ下げしないよね。
年齢によって決まった高さっていうのがあって、
実力によって上げたり下げたりするものではない。
実力によって上げ下げするのは、走り高跳び棒高跳びで使う
バーだろう。
「バー上げたなあ」というのは、どうもしっくりこない。
ほかにいいものはないか。
ハードルの比喩としては、「何個もある障害」というのがいいかな。
「このことで最初のハードルを越えたが、次のハードルが待っていた」
みたいなことかなあ。
誰が言い出したのかわからないけど、
けっこう自分でも使っていたりするのがハードルだ。
今度はハードルの変わりにバーにしてみようかな。
たぶん、相手にポカンとされると思うけど。