テーマパークは時代を映す

兵庫や中四国にお住まいの方なら、
ニューレオマワールドというレジャーパークの名を
一度は聞いたことがあるだろうと思う。
両親、兄夫婦の家族を含め、総勢10人でこのレジャー施設に
一泊するという、思い出づくり旅行を敢行した。
レオマパークは香川県丸亀市にあって、1991年に大西社長のもと開園。
「レジャーは大西に任せろ」の頭文字をとって「レオマ」としたのだとか。
その意気込みむなしく、交通の便の悪さなどで、徐々に客足は遠のき、
2000年に閉園。その後、加ト吉(現:テーブルマーク)、
マルナカ、おもちゃ王国など、香川・岡山に本社を置く企業が参入して、
2004年にリニューアルオープンしたのが「ニューレオマ」なのだ。
敷地は東京ドーム15個分。滋賀県のほとんどが琵琶湖であるのと同じで、
香川県のほとんどがニューレオマワールドといっても過言ではないくらい
(過言です)でかい。疲れること必至。


私は、テーマパークというのは社会情勢や経済状況を端的に表す、
象徴的なレジャー施設だと思っている。
バブルのころには、箱ものをたくさんつくった施設ができたが、
最近は人件費をかけないものや、イベントなどソフトを充実させて
リピーターを呼び込む戦略を打ち出している。
レオマも遊園地でガソリンが必要な乗り物などは台数を絞っていたり、
よみうりランドと同じように、子どもに人気の仮面ライダー
プリキュアのショーをやっていたりする。
「レオマの森」というホテルもあるのだが、ロケーションはそれほどでも
ないので、食事に力を入れ、種類豊富なバイキングで客を呼んでいる。
その他にも「がんばっているなあ」と思わせるところがいくつかあった。
一度ダメになっても、知恵と努力で客を呼べるのだ。
もともと遊園地は子供むけのものでもたのしめるタチだし、
流行や時代の流れを感じられるおもしろさもあってなかなかであった。
香川県に立ち寄ることがあったら、ぜひ体感してみてください。