「フタとめテープ」の衝撃

なんで早く教えてくれなかったんスか!
これまでどれだけ苦労したと思ってるんスか!


カップラーメンの底についている、
包装フィルムをはがすときのテープがありますね。
あれって、お湯を入れたときにフタを止めるものだったんですね。
テレビでやっているのを見て初めて知った。
これまでにもたまにだが、カップラーメンを食べてきたが、
あのテープは包装フィルムを取りやすくするためのものだと
ばかり思っていたが、そういう用途もあったのかッ!
「え、そんなんみんな知ってるよ」
ワイフがこともなげにいう。
私などそれを知らないばっかりに、
毎回何でフタをおさえようか四苦八苦していた。
一度など、プラスチック製のまな板をフタの上にのっけたら、
熱湯の熱でまな板が反り返ってしまった。
いまでもキャベツの千切りをするときなどはガタガタしてしょうがない。
これほどまで過大な犠牲を払ってカップラーメンをつくってきたと
いうのに、人々は何の苦もなく労せずしてラーメンをすすっていたわけだ。
この事実に私は愕然とした。衝撃だったと言ってもいい。
腹が立ったので、そのメーカーのカップラーメンを食べることにした。
カップラーメンの底にはテープが貼ってあり、


「フタとめテープ」


ってしっかり書いてあるじゃないスか。
「おれは今まで何を見ていたんだ」
またそこで愕然とした。
いかに注意してものを見ていないか、視界に入っていてもその人にとって
興味のないものは見えないのだという、これまでこのブログで語ってきた
ことが奇しくも実証されたというわけだ。
これでもうフタをおさえるものを探す必要はない、
フタをおさえるものを探す人生は終わったと思ったが、
実際やってみると、テープで止めた両脇がパカッと開いていて
自分としてはなんともおさまりが悪く、気持ち悪い。
結局、夕刊を2つ折りにしてフタの上に乗せることにした。
これなら以前と変わらないじゃんジャン!