日本はもう終わりかもしれない

12月24日に電車内に座っていた私の目の前で、
会社の同僚と思しき男性と女性二人が吊り皮に捕まってしゃべっていた。
年上の女性二人が先輩らしく、男性は大学を出たての若者だった。
若人がいう。
「昨日はずっとニュースで天皇の誕生日やってましたよねー。
天皇って、いまいくつなんですか? まだ50代ですよね?」
私は愕然とした。
女性Aは真相を言わない。
「は? そんなわけないでしょ」
「えッ? ぼくなんか間違ってますか?」
女性Aはあきれている。
「うん、大いにね」
「ああそうか、ひげをはやしてる方ですよね。40代?」
私は心の中で突っ込んだ。


「そっちかよッ!」


年齢違うし、それは皇太子だし。
ひげをはやしているのは秋篠宮様だ。
彼はニュースの、何を見たのだろう。
これが日本の現実だ。大丈夫か、ニッポン。
1993年の時点で中学生以下だった諸君は、ゆとり教育の犠牲者らしい。
女性陣はもう突っ込む言葉すら見失っていた。
若人はいう。
「Aさん、なんで口きいてくれないんスか。
なんだかぼくが世間知らずみたいじゃないですか」


はい、みなさんご一緒に。


「世間知らずだろーがッ!」