岡山から桃 

毎年この時期、実家の岡山から桃が送られてくる。
母方の伯父がつくったものをお裾分けしてくれるのだ。
実家の近くに笹が瀬川という川が流れていて、
子どものころはこの川でよく遊んだものだが、
この川が桃太郎の桃が流れてきた川と言われている。
要するに、桃太郎のほんとのおひざ元で育ったから、
子どもの頃からよく桃は食べた。
あと、ぶどうとマスカットね。
最近なんかは、日生(ひなせ)で買ってきた牡蠣も
実家に行くとよく食べる。
岡山の食は充実していて、東京の人たちより、
ある意味、ずっと贅沢な暮しをしている。
子どもたちも大好きだ。
伯父にお礼の電話をしたあと、次女が
「ありがとう、言いたかった〜」
と言って泣くので、お礼のはがきを長女と次女で書いた。
桃が届くと、夏本番を感じさせる。
子どももそういう季節感が得られる、いい出来事だった。