結納返し

男性の家から女性の家に贈るのが結納。
で、そのお返しが結納返しです。
結納金の1割程度の金額の物を男性本人に渡します。
スーツだったり、腕時計だったりすることが多いようです。
ぼくの場合、スーツは年に2,3回しか着ませんし、
腕時計もしないので、当初悩みました。
欲しいモノがないんです。
具体的なモノであえていうと……、と書いてみても思いつきません。
なので、それを彼女のご両親にも相談したところ、
現金にして新婚旅行代にしたらどうかと言ってくださいました。
というわけで、それをいただきに行ったわけですね。
金額は結納金の半分でした。
結納金にしろ、結納返しにしろ、親というのはありがたいものです。
さて、結納金は新生活資金にあてるものなので、
すでに引越しが終わっているぼくらは、結納金もそっくりそのまま
結婚式費用にあてさせてもらうことにしました。
彼女のほうのご両親のご好意です。本当に感謝です。
なので、結納金結納金返しをもらいにいったのです。
帰ってくると、目の前に札束があるわけですよ。
「自分が親になったら、子どもにこれだけのことをしてやれるのか」と
思うのと同時に、これからもっと仕事をがんばらねばと思いました。
お金は振り込んでもらうのではなく、現金で受け取りました。
そうしないと、「もらった感」がないと思ったからです。
それを言うなら、記念品として具体的な物をもらったほうが
いいのかもしれないのですが。
大切なことは、結納や結納返しといった儀式をすることで、
育ててもらった感謝の気持ちを実感することであったように思う。
結婚にまつわる儀式を簡略化したり、もしくはまったくしない方法も
あるだろう。でも、ぼくとしてはできるかぎりすべて
やってみたいと思っています。
そういう実感があったほうが、責任感が強くなるということではなく、
単におもしろいと思えるからなのです。
竹は節があるからこそ強い風にも折れないでまっすぐ伸びて
いけるように、人にも節目が必要なんだと思います。
さて、この後は衣装の「前撮り問題」が浮上します。
やるかやらないかどっちでもいいとなったら、
これからも必ず「やる」ほうを選択していきます。