なんといっても素晴らしかったのは、
複数投手で上り詰めた点だ。
ベスト8まで勝ち上がったチームの中には、
エースと2番手投手の力の差がけっこうあるチームもあったが、
仙台育英の投手陣はどの投手も甲乙つけがたい能力があった。
もう1人の一線級の投手だけで勝つことはできなくなった
と強豪校の指導者は思ったのではないか。
一人だけで勝ち上がれるのは8強まで。
そこから上に行くには最低3人ぐらいはいないとムリだ。
「東北勢の初優勝」ばかりが言われるが、
仙台育英が残したのは、複数投手を不可欠にしたことだったのでは。
いろんな意味で時代の分岐点になる優勝だった。